気付いたら、年が明けていた。そんな気分の年末年始となった。
「今年の目標」は昨年より立てないことにした。
目標を立てたとしても、年の瀬にはすっかりなかったことにしてしまうから。
そんなわたしが、いま願っていることは、英語での意思疎通がたやすくできるようになること。
できれば3年後くらいには。
英語は継続が大事だという。
毎日走ることができるくらい意思が強いなら、英語を継続するのは簡単だろうと言われると、
どこか違和感を感じてしまう。
走ることが続いている理由は自分でもよく分からないが、意志の強さとかは関係なく、ただ食事をするようなものだから。
仕事で一日の10、11時間は使っている。睡眠を6、7時間、ランニングが1、2時間とすると、残すは5時間。
食事とお風呂と差し引くと、なんとも、余りが少ない。
そこで、走る時間を英語の勉強に充ててはどうだろうかと考えた。
わたしは、小学生の頃から、右耳がきこえない。
日常生活には問題ないが、イヤホンをしながら走るのは怖いので避けてきたのだが、
年の瀬に、タイミングよく、Shockzという骨伝導のイヤホンのキャンペーンとAudibleの無料体験広告が目に付いた。
これなら、いけるかも。
骨伝導は走る時には、とても良い。周りの音も聞こえる。
朝のジョギングは、英語を聞きながらに変わった。
読書と映画鑑賞と旅行が趣味だったはずが、ランニングを始めてからは、その時間すら浸食している。
本は読むもの、という、頑なな気持ちは捨てて、すがる思いでAudibleで聞くこともはじめた。
はじめは英語の本を聞くために、と思っていたのだが。
「走ることについて語るときに僕の語ること」のタイトルが目についた。
村上春樹だ。
聞き始めると、どんどん引き込まれた。
少々、ハルキストでもある。
なんのために走っているの?
この質問に、なかなか、うまく語り尽くすことができなかった。
今度、聞かれたときには、この本を読んでみて、と言ってみよう、と思う。
村上春樹さんの魅力に、思い出したかのように、また触れてしまったので、しばらくは、聞き続けることになるだろう。
ただいま「女のいない男たち」を聴読中。ドライブ・マイ・カーの映画の原作も入った短編集だ。本で読んだこともあるので、耳で聞くと、新鮮でもある。
そんなこんなで、今年は、村上春樹さんの走ることへの想いに共感できた、一年のはじまりとなった。
とはいえ、年が明けたら、もうすぐそこに「大阪国際女子マラソン」が待っている。
走ることについて語るときに私が語ること、がまたひとつ増える。
※写真は年末の大阪(長居)での外村練習会。150名くらい?愉快な大阪のラン友さんたちに会えた。
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